◆6月

2015/05/16

「てぃんさぐの花」の歌詞の意味

「てぃんさぐの花」の歌詞の意味が方言でわかりにくいので、調べてみました。
調べてみると歌詞の意味もわかってきましたが、さらに面白い予想ができましたよ。

■沖縄方言の母音は3つとなっています。
 OはUに  EはIに置き換わっています。
 これで標準語に戻していくと以下のようになります。

■1番
てぃんさぐぬ  はなや  ちみさちに  すみてぃ  うやの  ゆしぐとぅや  ちみに  すみり
てぃんさぐの  はなや  つめさきに  しみて   おやの  ゆうしごとや  きもに  しみれ
てぃんぐさの  花や   爪先に    染みて   親の   言いし事や   肝に   染みれ  
(染むは 染める しみこませる)
鳳仙花の花は爪先を染めるが  親の教えは心に染みこませなさい   
(肝は 内臓つまり心臓つまりは心)

■2番
てぃんぬ  ぶりぶしや  ゆみば    ゆまりしが うやの  ゆしぐとぅや  ゆみば  ならぬ
てんの   むれほしや  よめば    よまれしが おやの  ゆうしごとや  よみは  ならぬ
天の    群れ星や   読めば    読まれしが 親の   言いし事や   読みは  ならぬ  
(読むは数えるという意味 例さばを読む)
天の星は数えようとすれば数えられるが 親の教えは数えることができない

■3番
あがり  あかがり  しみなれが  いちゅん  かしら ゆてぃ  たぼり  わうやが なし
あがり  あかかり  すみならいが いっちゅん かしら ゆって  たもれ  わおやが ぬし   (沖縄では東をあがり 西をいりという)
東    明か掛り  墨習いに   行っちゃう 頭   結い   給え   我親が  主    (墨習い 手習い つまり寺子屋・学校)
東が明るくなったら手習いに行きます、髪を結ってください私の親御様                 
(親御はこの場合は母ということになる)

■おまけ
鳳仙花の花びらを揉んで爪に乗せるとうっすらとピンクに染まります。昔のマニキュアです。
調べてみると、この習慣は韓国や東南アジアにも見られます。 
多く歌われている「てぃんさぐの花」の歌詞は、親の言うことをしっかり守れという内容で10番まで続きます。

3番の歌詞は他の「てぃんさぐの花」には出てこない上に、内容が違うように思われるので更に調べてみました。すると同じ歌詞は那覇市首里地区の弥勒信仰(弥勒菩薩を仏と仰ぐ)普及のための歌の2番として存在することが判明しました。
その歌は、推測ですが「てぃんさぐの花」のメロディーを借りた西洋で言う「讃美歌」かもしれません。
編曲者の岡本 仁さんがわざと混ぜたのかもしれないですね。

■おまけのおまけ
もともとの「てぃんさぐの花」の題名は、意味からすると 「てぃんさぐの花で始まる教訓歌」 とつけるのが正しいのかもしれません。
もしそんな題名だったらこの「てぃんさぐの花」は、これほど流行らなかったでしょうね。(笑)